ペンタセキュリティ、デジタル資産管理のためのMPCソリューション発表
情報セキリティ企業のペンタセキュリティシステムズ株式会社(日本法人代表取締役社長 陳 貞喜、https://www.pentasecurity.co.jp、以下ペンタセキュリティ、韓国本社、ヒューストン/米国法人) は、6月29日、金融機関に向けたデジタル資産を安全に管理・保管・運用するために用いられるMPC(Multi-Party Computation、マルチパーティ計算)ソリューションをオープンソースSDKとして提供すると発表した。
<ペンタセキュリティが提供するMPCソリューション>
MPCは、1つの鍵機能を複数の参加者が分けて管理する方式であるため、鍵を複数にするマルチシグ(Multi-Sig)と比べ、さらなる無欠性と機密性を確保した。ペンタセキュリティのMPCソリューションは、検証済み暗号化モジュールがHSM(Hardware Security Module、ハードウェアセキュリティモジュール)、TEE(Trusted Execution Environment、信頼実行環境)のセキュアな領域で動作するように設計され、さらなるセキュリティ強化を実現した。署名に参加する人数を調整することが可能で、複数の管理者が求められる環境上でも柔軟に対応できる。
ペンタセキュリティは金融機関が自社のサービス環境にMPC技術を簡単に導入できるよう、オープンソースSDKとして提供する。MPCソリューションに関するお申込みはmpc.pentasecurity.comにて受け付けている。ペンタセキュリティは今年「MPCアライアンス」に加盟しアリババグループ、Unbound Techを初めとする様々な企業と技術実装事業及び標準化事業を積極的に推進している。
ペンタセキュリティCTOの シム・サンギュ氏は、「ブロックチェーンだけでなく、金融機関が行っている様々な分野のビジネスにおいて、参加者同士の合意を取るために必ず先に技術的な問題が解決しておかなければならない。」とし、「当社のMPCソリューションはどのような環境でも、暗号学に基づいた、検証された合意形成を実現できる効率的かつ安全な方法である。」と述べた。