POSセキュリティ

POS（Point of Sales）システムは、販売情報を処理するPOSレジと、それら情報を一元管理するコンピューターを含むシステムの総称で、店舗運営はもちろん商品の販売時点のデータを総合的に集計し顧客の行動分析に活用でき、経営及び販売戦略に欠かせないものとなっています。

POSシステムはPOS端末、Webサーバー、DBサーバーなどが連携している複雑な仕組みとなっており、端末とサーバーのネットワーク接続が必要であるため、サイバー攻撃の標的にされやすいものであり、厳重な管理が必要です。

ペンタセキュリティは、POSシステムの仕組みを正確に理解した上で、POSシステムを構成する様々な環境に対応できる最適なセキュリティ対策を提供します。

POSシステムの仕組み

POSシステムセキュリティソリューションの必要性

POSシステムハッキングによる大規模情報流出

2013年、米小売チェーンのTarget（ターゲット）から大規模個人情報流出事件が発生しました。店舗のPOS端末に感染したマルウェアで4,000万人分のクレジットカード情報と7,000万人分の個人情報が流出したのが原因で、この侵害で被害を受けた4,100万人の消費者、47州とのに対し1,850万（約20億円に当たる）ドルの和解金を支払いました。この事件は、POSシステムを狙った最も重大な個人情報流出事件として評価されています。POSシステムを狙うサイバー攻撃は国内外を問わず相次いで発生しており、警戒が必要な状況が続いています。

Windows XPサポート終了に伴うセキュリティ脅威

現在ほとんどのPOSシステムは、Windows XP Professional、Embedded、POS Readyを使用しています。しかし2014年4月をもってWindows XPのサポートが終了となり、新しい脆弱性やハッキングに対するセキュリティのリスクは高まっているものの対処方法が見当たらないのが現実です。

クレジットカード・セキュリティガイドライン【4.０版】に基づくカード情報保護対策への要求(2023年改訂)

クレジット取引セキュリティ対策協議会によって公表されている「クレジットカード・セキュリティガイドライン【4.０版】」では、1号事業者であるカード発行会社には、外部からの不正侵入やカード情報を外部への漏洩等といった外的脅威によるリスクを極小化しかつ予見される様々なリスクに厳格に対処するためPCI DSSに準拠し、これを維持・運営すること、2号事業者である加盟店に対しては、カード情報を保持しない非保持化、またはカード情報を保持する場合はPCI DSSに準拠するように明記しています。

POSシステムセキュリティ

POSシステムセキュリティの核心は、POS端末のみならず、Webサーバー、DBサーバーなどシステム全体向けのセキュリティを実装することです。複雑性の高いPOSシステムと構成要素の特性を考慮の上、各要素それぞれにあたる最適の暗号化技術を適用することが重要です。

ペンタセキュリティは、Webサーバー、DBサーバー等、それぞれの適用可能な高度の暗号化技術を保有しており、POSシステム全体における包括的なデータセキュリティを提供します。

-POS端末におけるデータ暗号化
-POSとWebサーバー間区間暗号化
-個人情報およびクレジットカード情報暗号化
-暗号鍵管理
-WAF（Webアプリケーションファイアウォール）

D.AMO for POSは、お客様のシステム環境にあわせた柔軟で最適な暗号化適用を支援します。

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