ペンタセキュリティ、インターブロックチェーン研究センターのIBRCへ参画

IoT・クラウド・ブロックチーェンセキュリティ専門企業のペンタセキュリティシステムズ株式会社(日本法人代表取締役社長 陳・貞喜、https://www.pentasecurity.co.jp、以下ペンタセキュリティ、韓国本社、ヒューストン/米国法人)は、6月8日、インターブロックチェーン研究センター、「IBRC(InterBlockchain Research Center)」の設立に参画することを明らかにした。

インターブロックチェーン研究センターの「IBRC(InterBlockchain Research Center)」は、次世代ブロックチェーン技術をリードする国際機関になることを目指し、韓国地方自治体や大学、民間企業が連合して立ち上げたコンソーシアムである。IBRCには、ペンタセキュリティをはじめ、韓国企業が開発した暗号通貨の中で世界市場でその価値を最も高く評価されている「アイコン(ICX)」を作ったNomad Connection社、theloop社など、ブロックチェーン業界においてその力量を認められている企業が参加する。

IBRCは、クロスドメインの互換性を確保可能なブロックチェーン・プラットフォームおよびビジネスモデルの開発を目標としている。これを実現するために、第1プロジェクト:ブロックチェーン・プラットフォームの相互連動技術の開発、第2プロジェクト:相互運用可能な自動車データのブロックチェーンの研究、第3プロジェクト:医療情報のブロックチェーン・プラットフォームの研究、第4プロジェクト:サービス・シナリオ基盤のブロックチェーン・ネットワークを活用したインシュアテック(InsurTech)といった4つのプロジェクトを実行する。ペンタセキュリティは、そのうち、第2プロジェクトを担当する。
IBRCの第2プロジェクトを担うペンタセキュリティは、2007年から自動車に対するセキュリティビジネスを始め、2015年にはそれまで蓄積してきた技術力とノウハウを基に、自動車から関連インフラまでカーバー可能なトータル自動車セキュリティソリューションの「AutoCrypt(アウトクリプト)」をリリースした。そして、2016年からは韓国政府機関の国土交通部が主導する韓国全国対にわたり行われるC-ITS(Cooperative Intelligent Transport System、協調型高度道路交通システム)ビジネスや、C-ARS(Cooperative Automated driving Roadway System、スマート自動運転道路システム)、K-City(韓国京畿道ファソン市に構築予定の韓国型自動運転モデル都市)などの政府レベルの交通関連プロジェクトに参画している。

ペンタセキュリティがIBRCの主体になった理由は、自動車データ関連はのみならず、ブロックチェーンに対しても技術の専門性を認められているからである。ペンタセキュリティは、韓国初のEOS基盤仮想通貨取引所の「Daybit(デイビット)」に自社の暗号通貨取引所向けセキュリティソリューションの「CryptoXchange(クリプトエクスチェンジ)を供給するなど、ブロックチェーンに対するセキュリティビジネスだけではなく、ブロックチェーンビジネスにも踏み出し、暗号通貨ウォレットの「Pallet(パレット)」をリリースした。また、ブロックチェーンビジネスのグローバル展開のためにシンガポールに子会社の「AMO Labs」を設立し、自動車データのブロックチェーン、「AMO(アモ)」ビジネスを開始した。最近、国際的な複合・戦略型クリプトカレンシー・ファンド企業の「Coefficient Ventures」や、韓国初のブロックチェーン・カンパニービルダーの「Chain Partners」とパートナーシップを締結するなど、ブロックチェーンビジネスに拍車をかけている。

ペンタセキュリティで自動車データ関連ビジネスのリーダーを務めているシム・サンギュ工学博士は、「ペンタセキュリティは、現在、自動車セキュリティソリューションの「AutoCrypt(アウトクリプト)」、IoTセキュリティソリューションの「AuthentiCA(オーセンティカ)」、暗号通貨ウォレットの「Pallet(パレット)」など、既に保有している製品や技術を基にする自動車データのブロックチェーン、「AMO(アモ)」ビジネスを推進している。IBRCを通じ、浦項工科大学などの韓国最優秀の研究陣と共に、自動車関連ブロックチェーン技術の分析や、ブロックチェーンおよびトランザクションの設計、ブロックチェーンの相互運用性および拡張性などに関する研究を行うことになったのは、我々にとっては、大きなチャンスだ」と話した。